あなたは、どうして変化球が投げられるか、
不思議に思ったことはありませんか?
野球に限らずいろんなスポーツで使われる
変化球。その仕組みを説明しましょう。
変化球を実現する
縁の下の力持ちがいた!
球が変化するということは、球自体に何かしら力が、
働いているはずです。
では、なにが働いているのでしょうか?
じつはその正体は気圧なのです。
きいたことはあるでしょう。
その気圧、いったいどんなものなのかというと呼んで字のごとく
空気の圧力です。この気圧が変化することで、
球が変化し、変化球になります。
物体には普段まわりから同じだけの圧力を受けています
しかし、気圧はあることで変化します。
それは、気圧は空気の流れが早いところでは低くなるという性質が
あるんです。気圧が低くなるということは、押す力が弱くなるので、
まわりのちからにまけて、そっちに動いてしまいます。
もし、これが投げたボールならどうでしょう?
回転がかかったボールとボールが進むときに受ける風。
この二つの要素が合わさったとき、変化球は生まれます
※ボールの上下にある赤矢印は、
ボールを投げたときのボールの周りの
空気の流れです
↑の図で見てみると黄色い丸でかこった場所に注目してください。
ボールの回転方向と風の方向が同じ向きです。そうなると、
ボールの上の方が下のほうより空気の流れが速くなります。
すると、上の気圧が弱くなり、したからボールが押され、
緑矢印のほうに、うごきます。
この球はソフトボールでいうライジングボールという変化球で、
ふわっと上に浮く球です。
たとえ、これが右に曲がる球だろうと、左に曲がる球だろうと、
おなじことなのです。
補足トリビア
ストレートは変化球!?
ストレートは変化球なんて言われたって、
ストレートはまっすぐ飛ぶ球だから変化球じゃないと思うかもしれません。
しかし、地球には重力があります。重力があれば物は下に
落ちるのに、まっすぐ飛ぶのですから、ストレートは、
いちお、変化球なのです。
ストレートを投げるときはボールに指を引っ掛け、ボールに、
下回転がかかります。ちょうどさっき説明した図と同じ感じです。
では、なにが本来の球なのか?といわれると
フォークが本来の球の軌道なのです。
フォークは、回転をかけないようになげるので、
周りの気圧も変化せず、地球の重力で落ちているのです。
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